yosemite と Ricoh IPSiO sp4000

数年前に8〜9千円くらいで買ったリコーのレーザプリンタ IPSiO sp4000、とっくにメーカーのサポートは終わっていてドライバーが入手できません。このプリンタは他の上位機種と違ってpostscriptをサポートしていない。Ghostscriptが必要になる。ということはX11も必要。さらに、紙のサイズとか定義しているPPDも要ります。

以前、あるサイトにこれらの入手方法と解決方法が書かれていて、そのとおりにしたら印刷できました。(この記事はそのサイトに私がコメントをした内容を編集しています)

ところが、MacOS 10.10.* Yosemiteでは印刷できません。USBでつないだプリンタは認識しますが、印刷しようとすると、スプールされるもののデータがプリンタ側に送られない様子です。

そこで、あちこち探していじり倒した結果、印刷できるようになりました。

やったことを列挙しますが、残念ながらメモをとっていなかったので、どれがとか、どの順番が有効かとかはわかりません。なお、X11のXQuartz 2.7.7 はもともとインストールしてありました。

1)sudo ln -s /opt/X11 /usr/X11

2)Ghostscrit 9.15 をインストール。
http://pages.uoregon.edu/koch/

3)foomatic-ripを入れ替えた
http://www.linuxfoundation.org/collaborate/workgroups/openprinting/macosx/foomatic

4)Mac forumsの記事を参考にX11関連のファイルをコピーした。
http://www.mac-forums.com/forums/os-x-operating-system/316550-yosemite-printer-driver-broke.html
この記事に、
cd /usr/libexec/cups/filter
sudo rm foomatic-rip
cd /usr/local/bin
sudo cp * /usr/libexec/cups/filter
と書いていあります。でもfoomatic-ripを削除ってのはよくわかりません。このファイルは必要なはずです。結局3)で持ってきたファイルをコピーしてあります(たぶん….)

5)PPDを入れ替えた。
http://www.openprinting.org/printer/Ricoh/Ricoh-RPDL_III_Laser_Printer

5)は最後にやりました。ファイルはどこにあってもいいみたいです。
プリンタを追加するときに1度だけ読み込めば、記憶されるみたい。(どこに保存されているのだろう….) ただ、入れ替え以前ののPPDより機能が減っています。

あとからわかったのですが、2)は必須ではないようです。8.71でも動きましたらから。

確証はありませんが、3)のfoomatic-ripと5)のPPDの組み合わせが鍵ではないかと思っています。

あとは、あらかじめプリンタに電源をいれてUSBでつなぎ、

システム設定から「プリンタとスキャナ」を選んでプリンタを追加すればOKです。

その際に[ドライバ]メニューから[その他…]を選んで5)のPPDファイルを指定します。

ファイルの内容は1度読み込まれるとどこかに記憶されるみたいで、

ファイルの場所はどこでもいいみたいです。

ただし、このままではA4の余白が大きすぎるし、A6サイズが定義されていません。

(hagakiは定義されています)

ユーザ定義で追加するか、PPDファイルをエディターで編集する必要があります。

PPDファイルはテキストファイルです。他の用紙サイズを参考に編集すればいいと思います。

ファイル内で使われる単位は ポイント です。1pt =1インチ/72 ≒0.35278mm(0.3528mm)。

並んでいる数字は用紙の大きさや、左下と右上のXY座標です。左下が原点で、右方向がX軸、上方向がY軸です。

当店ではこれでクリックポストのラベルを印刷できるようになりました。

12000枚で4000円くらいのトナーが入手できるので、コスパ抜群です。

追記)同じサイトにあった Ricoh-RPDL_Ⅳ_Laser_Printerでも動きます。

Richoかと思っていたらRicohなんですね。